大学院(経済)の総合演習へ。
私は、社会人大学院生として入学してから、
文化資源マネージャープログラム(留学生とのグループ)と経済学(こちらが本業)とのダブル受講をしています。
本日は、経済の総合演習といって月1度の院生による発表会。
きもの産業における価値論について発表しました。
ウールの着物(頂き物)、ボルドーぼかし袴(楽天)、ゴムベルト(TOCCA)
髪はセルフ束髪、水引をUピンで髪飾りに。折り鶴ピアス、足元は靴下にパンプス。
ピンクのマックブックが仕事道具。
今年は温暖化のため雪はなかなか降らないものの、やはり日本海側なのでいつも雨。
正絹の長羽織だとちょっと気がかりだな~。
学校にも浮かないようなカジュアルなアウターがないかな??
めっちゃざっくり言うと、戦後の洋装化による需要減少を切り抜けるために、
きもの産業は、形式とルールをつくり、形にはめた消費をあおることで一大産業を築き上げた。
判断基準は価格、高いものを自慢する風潮が多かった。
しかし、今は消費者がのぞむ価値が多様化していること、
特に、古いものを大事にする持続可能(サスティナブル)な価値が見直されている風潮についてを述べました。
帰宅後、ねぎらいの西洋膳所あおやまオードブル。
(いつもありがとう!)
頂き物のウールに、難ありの袴。
袴の紐をリボンにするのではなく、紐は袴の中に隠して結んで、上からゴムベルトをするのがお気に入り。
昔の女学生のバンド型徽章にあこがれて、ゴムベルトをしてみました。
袴にもぴったりじゃない??(すべてTOCCA)
今度、袴に付けてみたい!(こうやって、だんだんイカツクなっていく…)
どうしても、きものって、フォーマル!な印象が強いことは否定できないです。
それは、戦後の洋装化で、カジュアルシーンを洋服に奪われたため、せめてフォーマルには着物を着ましょう!
という着物産業の戦略で、一時期(1980年代)は大成功だったのでしょうけど、
フォーマルのルールが強すぎると、着物警察まで生んでしまう気がする。
TPOは守ったうえで、もっとフォーマル以外の日常にも、ワンピの代わりに着物にしようかな、くらいのスタンスで、
もっとたくさんの人がきものを自由に楽しめるようになるといいな~、と思います。
原宿系のきものの着こなしのアイデアも素晴らしいと思います。
あたらしい価値と、伝統の技術の継承をつなぐシステムを創れたらいいなと思います。
それではまた~。