紅型小紋に眠りうさぎ帯で…きもの文化検定・織の工房見学へ

2012/02/25~26
京都旅行1日目
きもの文化検定の催し、工房見学会・西陣コースへ。
 昔、京都が西と東に分かれて争って(応仁の乱)、戦後、
職人さん達が疎開先(堺市)から戻ってきた場所が西軍の陣地だったことから
西陣という名前になったとか。
織の歴史は応仁の乱よりもずっと前だそうで、世界最古(1400年ほど前)なんだって。 
 すこし小雨がぱらつく中、集合場所の晴明神社へ。


星のマーク…陰陽師・安倍晴明のしるしだ!
(映画陰陽師の野村萬斎さんの舞、色っぽかったよね~。) 


まずは細尾商店へ。
集合場所に迷いそうになっていたところをお声をかけて下さったyさんと。(ありがとうございます~
衿のフォルムが丸っこい可愛らしいコートをお召しです。 


織の模様、昔は方眼紙に手描きで色を塗っていたのが
いまやパソコンのマウスで色塗り。


「デジタル化されたとはいえ、やっていることは一緒。
絶対に手抜きはできません」と。

 
作業時間が短縮されたことで、よりバージョン豊富に、少量生産が可能になったとか。
消費者にとっては嬉しいことだ~。

 
色とりどりの糸! 


本日の着物周り
紅型小紋(城間栄順)、ねむり兎帯(ネッツヤマタケ)
村上淳二先生からの頂きもののスカーフを帯揚げに。
大阪大進さんからの頂き物の帯締め
髪はレッドメッシュをハイライト、ダークレッドをローライトに。
(金沢尾張町エープラス)


アンティークの梅の小紋をお召のrちゃんと。
まだ梅の蕾が固い頃に梅の小紋なんて…ツボすぎる…!
(しかし、なぜカバンを真っ直ぐに持てない?…自分・汗)

  
細尾商店の母家を通り抜けると雰囲気のある蔵が。
南天が真っ赤に実って、無造作なんだけど、
小雨に濡れた静かな美しさがありました。

  
 お次は渡部整経へ。
たて糸づくりの過程を見学。
たて糸の長さと本数をそろえます。
糸が切れたら、その場所に戻ってつながないと。
そのタイミングはランプで教えてくれるでもなし、ブザーが鳴るわけでもなし、
でも、勘でわかるんだそうです(驚)。


めっちゃ回転はやい~


洛陽織物へ。
京都らしい町屋のつくり。
アンティークなランプの灯りが情緒あります。
雪をイメージさせる白いコートをお召しのrちゃんの後姿
まるでタイムスリップした感覚…!

  
職人さんが佐賀錦を織っていました。
(佐賀錦は佐賀県が発祥だけど、いまや西陣でも織っているそう。)
経糸がきんきら~。
金箔を漆で和紙に貼り、細く切ったものだそうです(箔糸)。


2階では佐賀錦・経錦・唐織…たくさんの帯を拝見しました。(目に毒や~・汗)
窓から見えるお庭。おや?その右側にある洛陽の文字が入ってる木箱は何だろう?
(聞き忘れました・失礼)

  
染聖中野(せんしょうなかの)へ。
 たくさんの染料の缶がズラリ。
染まる時間は一定ではなく、青系は時間が早く黄色系は遅いとか。
特殊な薬品で、時間を合わせます。 


水しぶき~
染まった糸を洗い、柔軟剤も。(シャンプーリンスのイメージ)


 こちらは経糸自体にカラーリング。これに無地の横糸を通して帯にするとか。
それって先染めというべき?後染めというべき??


首途八幡宮(かどではちまんぐう)
義経(牛若丸)が奥州藤原へ出発する際に道中祈願したところ。
だから「かどで」(出発)なんだね。


  ラストはまこと織物へ。
すくいを見学。


模様にする部分の経糸をすくって織ることから「すくい」という名前にしたのだとか。
綴れとは異なって、経糸が見えます。それが何ともエアリー感あるね~。


こちらは波の図案を織っていました。
本当に波面のようだ~。


カラフルなすくいを施した上から手挿しで色を重ねて、
 まるで油絵のような幻想的な袋帯。
(すくいって八寸のイメージだったけど、フォーマルもありました)
本当に色々勉強させてもらった上、眼福の見学でした。
セッティングしてくださったスタッフの方々、
本当にありがとうございました!

  
着用アイテムのご紹介。
うさぎのコートは刺繍紋。
日本刺繍の教室に通われている方から御声をかけて頂けて、
バス移動中も皆で楽しく過ごしました。
話のきっかけになってくれて嬉しいな


織の工房見学なので染めの着物で。
うさぎ帯はコートとお揃いです。(ネッツヤマタケ) 
フェンディの刺繍バゲットをプラス。


 ネイルは薔薇うさこ
うさこが薔薇をよいしょ~。(よいしょ系、好きやね~・汗)
京都旅行1日目、たくさんの出会いがありました。
皆さん穏やかな方ばかり、 本当に本当に感謝です。
ありがとうございます!
さて、翌日はきもの文化検定祝賀パーティ、記事を改めます。
それでは皆様ごきげんよう~

 

yukirikohu

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