2015/03/06
日本染織文化振興会の皆さまと秩父ツアー!
おなじみ新宿工学院前からプードルバスに乗って、三芳PAで休憩の後、埼玉県秩父市へ。
だんだん山奥へ、セメント採掘のため横の段々になった武甲山。
山を越えて、秘境の秩父、なんだか伊賀の風景に似てるな~。
金沢は三寒四温のみぞれ模様でしたが、ラッキーにも小春日和の秩父。
まずは、御花畑駅近くのちちぶ銘仙館へ。
インパクトのある麻の葉模様の綸子長羽織をお召の方も。銘仙に負けない華やかさだね。
秩父は古くから養蚕が盛んで、
南蛮渡来の「シマ物」(遠い島から渡ってきた産物)の製織に成功したのが銘仙の始まり。
ほぐし模様の銘仙は大正ロマンぽくて、女性のおしゃれ着として大人気に。
現在は生活様式の変化から、お着物の需要よりも
布団カバーやカーテン地などを製造しているそうな。
ちょうど、つるし飾りと銘仙展も開かれていました。
武甲山のふもとの、ちちぶ銘仙館。GW近くには芝桜が美しいそうな。
繰返しと整経の部屋へ。
昭和40年代のイタリー式撚糸機、これで糸によりが掛けられます。
これらの糸を仮織して、これから模様が染められます(捺染)
カラフルな銘仙の捺染の図案の型。職人さんは黙々と型を掘るそうな。
地元の子どもたちも型彫り体験をして、職人として戻ってきてほしいという願い。
だけど、こんな緻密な作業、すぐ飽きちゃうんだそうな。
この江戸小紋の型は、ヒッタ鹿の子を糸で止めてるの??なんという気の遠くなる技。
本当に日本の職人魂はすごい。
ちょいとここで、本日の着物まわり
桜の加賀友禅(山田武志)、蝶蝶御所解帯(ぎをん齋藤)
桜の刺繍半襟(金沢・絹千)、桜兎刺繍紋のコート(ネッツヤマタケ)地元のPRのため加賀友禅を。
加賀友禅はうっとり系ですが、POPな銘仙も魅力があるね~~。
目が詰まっているので、雨コートとかも良いね。
長~い捺染加工台の上に反物をひいて、模様を染めていきます。
「ちょっとyukiちゃん、こっちみて!」「これは私が染めたのよ」とoさん、しぶいですね~。
捺染体験もできるのね、これはまた改めて来てみたいです~~。
昭和20年ころの、つむぎ糸を織るにの適した秩父地方独特の力織機。
大ぶりの薔薇(牡丹?)の柄、やはり銘仙は大胆な構図だね~。
札幌から来られた方とも再会!
きもの文化検定3級のときの夜のお食事会でご一緒させて頂きました。
また祝賀会でお会いしたいです~。
お次は糸繰室へ。
埼玉ブランド繭の「いろどり」も展示。フラボノール色素を含む淡い黄緑色で、
セリシンの含有量も豊富なんだとか。色無地にするとどんなかな??
1つの玉に2匹いる玉繭、天然グリーン色がまばゆい天蚕も展示。
天蚕のグリーン色の色無地とか憧れる~~
(お次の丹後ツアーで??こら!)
秩父銘仙製造工程の図。
秩父銘仙をご案内して下さる三橋順子先生による、ほぐし模様銘仙の解説。
経糸の間にうねうねと仮止めされた糸が渡っているのが見えますか??
その糸をほぐしながら織り進めているので、ほぐし模様銘仙なんだとか。
着物ブログでお馴染の朝香沙都子さん(お写真OK頂きました~感謝)、jさんと。
富岡に、山形に、京都に、秩父に、etcetc
お着物好きの仲間達と産地をめぐれるのって嬉しいね。
つるし雛の展示もありました。うさぎのつるし雛が可愛らしいね~
梅の枝もほのかに花が咲いて、春の訪れを感じる秩父。
このあと、寺内織物と新啓織物を訪ねます。
すてきな反物あるかな?なんちゃって。
記事を改めます。それではまた~。
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