前回のあらすじはこちら
➡紋屋井関の色無地を染め変えてみよう(1)陽明先生の工房へ(地染めの巻)
2015/06/27
なぜか、なんとなんと紋屋井関の御寮織にyukirikohuが友禅体験してみることに!
こんな自分が、こんな大そうなお着物に友禅しちゃって良いのか?
という心配はよそに、陽明先生の工房では、着々と準備がされていた・汗。
陽明先生のFBはこちら➡工房 陽明
下村先生とスタッフさんが使っている色挿しの道具。
「こんな燻したシルバーもカッコ良いかもよ。」
「なるほど~」
「好きな色で友禅してみて。」差し出されたのは、てんこもりのアクリル絵の具たち。
化学物質によって、繊維に絡みつき、
蒸しをせずとも定着するのだそうな。
ネイルアートにもよく使うやつだ~。
きゃ~綺麗な顔料!発色が良さそう~。
しかし、顔料にもこんなにたくさんの色の種類があったのね。
綺麗なブルーに目を奪われました。
さっそくチャレンジ!
「よ~し、頑張って色挿ししてみましょう」
「 こんな感じですけど、どうですか~?」
「お、yukiちゃん、はじめてにしては上手だね。」
その後、もくもくと作業を進め、なんとかポイントポイントに友禅を挿しました。できた~。
・
・
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と、ここで、はたと冷静に。
私ったら何でこんな鮮やかなブルーの顔料で色挿ししてしまったんだろう。
鮮やかなのに飛びついちゃったのね。
地色が落ち着いたボルドーだというのに・・・お茶会に着るような上品な一枚にしたかったのに・・・。
顔面蒼白になり、下村先生にヘルプ!!
「下村先生~~」
「え?ブルーでも悪くないと思うけど?しょうがないな~。」
「ブルーだとPOPで、お茶会の時にも着られるような上品なイメージじゃなくなっちゃったんです~。」
「うん、まあたしかに。じゃ、貸してみ」
と見る見る絵の具をうまい塩梅に配合し、すてきなパープルグレーのできあがり!
「下村先生、さすが~!」
そんなこんなで、落ち着いた色合いの友禅が完了しました。
(ほぼ半分ほど手直ししていただいて・汗)
これから仕立てに入ります。
2015/07/31
稲がグングン成長したころ、仕立て上がりの連絡が入りました。
どんなかな~?わくわく。
じゃじゃ~ん、こちらが完成の図!
グレージュ色で縫い紋も入れてもらって、お茶会にぴったりな一枚
裾は金色にぼかされて、ところどころに友禅。
(左)BEFORE 綺麗な顔料のブルーに飛びついてPOPになってた鳳凰
(右)AFTER 下村先生に泣きついてパープルグレーに落ち着いた鳳凰
しかも顔も可愛く直してもらいました。
わ~いわ~い、下村先生、アシスタントさん、ありがとうございました~!
2015/09/05
ちょうど稲の刈入れのころ、試着してみることにしました。
すこしボルドーの強い素襖、裾にゴールド、ポイントに友禅、いかがでしょう?
コーデ1
稲穂に雀の染帯で秋の気配。
コーデ2
きちんと袋帯の装い七転び八起きのだるま帯。
コーデ3
しっかり縦錦の装い。
格式の高い奈良先生のお茶会などに良いかな?
世界に一枚しかないお着物が完成!
貴重な体験をありがとうございました~。
陽明先生の工房では、加賀友禅体験、オーダー、ご自分でも作品を作ることができます。
過去には、男性・女性数人ずつで、婚活パーティを兼ねたミニ友禅体験もあったそうな。
いろいろ縁結びができたらいいね。
陽明先生のFBはこちら➡工房 陽明
それではまた~。
最後までお読み頂いてありがとうございます。 | |
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